監修医:日本赤十字社広島赤十字・原爆病院
輸血部副部長・血液内科 黒田 芳明 先生

治療中に注意
することは?

療養生活のヒント

日常生活を送る上でのヒントやケア方法をご紹介します。

食生活のポイント1)

  • 状況に応じて食感、風味、味の濃さを変えるなど食べられそうなものを試してみましょう。
  • 口腔内が乾燥する場合、こまめに水分を摂取することや、飴をなめたりガムをかんで唾液の分泌を促すことも、口の中の潤いを保つ方法の一つです。
  • 食欲がないときは少量でエネルギーの高い食品を利用したり、間食をうまく取り入れましょう。
  • 味覚異常や飲み込みづらさなどの症状は患者さんによって対応が異なりますので主治医や看護師、栄養士に相談してみましょう。

スキンケアのポイント1)

  • こまめな保湿を行い、乾燥を避けましょう。
  • 入浴時は熱いシャワーを避け、敏感肌用のせっけんを使うなど、肌への刺激を減らしましょう。
  • かゆみや赤み、発疹、皮膚の剝がれなどがあるときは主治医に相談しましょう。

爪のケアのポイント1)

  • 爪が折れないよう短く整えましょう。
  • 靴下を着用し、爪先に負担のかからない靴を選びましょう。
  • 爪や指に負担のかかる作業をする際には手袋などを着用して保護しましょう。
爪の切り方の例
爪の切り方の例 爪の切り方の例
  • 1) Catamero D, et al.: Semin Oncol Nurs 40: 151712, 2024.[利益相反:本論文の著者にはJanssenから顧問料を受領している者や、同社の社員が9名含まれる。]の記載をもとに作成
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