検査・診断の
流れ
- 診断するための検査
タイプ(病型)・病期
多発性骨髄腫は、症状があるか、がん細胞がつくり出す異常なタンパク(Mタンパク)が確認できるかで、いくつかのタイプ(病型)に分かれます。また、多発性骨髄腫の進行度合いを、早期のⅠ期からⅢ期の3段階の病期で分けることもあります。
タイプ(病型)を知る1)
多発性骨髄腫のタイプ(病型)を知ることは、病気の経過や治療方針を判断するうえで重要な指標となります。
下に示す図では多発性骨髄腫のタイプ(病型)を進行度別に並べています。
日本血液学会(編):造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版)より作成
(http://www.jshem.or.jp/gui-hemali/table.html)(2025/7/17閲覧)
病期を知る2)
病期とは、病気の進行の程度を示す指標のことです。多発性骨髄腫の病期は、血清β2ミクログロブリンと血清アルブミンの数値によってⅠ期からⅢ期の3段階に分けられます。これらは治療に対する予後を予測するのに用いられます。
日本骨髄腫学会(編):多発性骨髄腫の診療指針 第6版. 株式会社文光堂, 2024.より作成
最近では、血清β2ミクログロブリンと血清アルブミンの値に加えて、血清乳酸脱水素酵素(LDH)の値と特定の染色体異常の有無を組み合わせて分けられることもあります。
日本骨髄腫学会(編):多発性骨髄腫の診療指針 第6版, 株式会社文光堂, 2024.より作成
- 1)日本血液学会(編):造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版)
(http://www.jshem.or.jp/gui-hemali/table.html)(2025/7/17閲覧) - 2)日本骨髄腫学会(編):多発性骨髄腫の診療指針 第6版. 株式会社文光堂, 2024
